認知症について

認知症について簡略に説明させていただきます。

認知症は老化ではなく病気です。
(認知症を引き起こす原因には、さまざまなものがあります)

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【早期発見できれば治療可能な認知症もあります】

(薬の服用等による認知症)(甲状腺機能低下症)(ビタミンB1、B12欠乏症)
(慢性硬膜下血腫)(脳腫瘍)(正常圧水頭症)(アルコール等中毒障害)

上記の様な病気等が原因の場合、早期治療で治る可能性があります。

【認知症とまちがわれる症状や病気】

●うつ病・・・記憶力、判断力が低下するため(抗うつ剤等で回復します)
●脱水症状・・意識障害で幻覚症状等の状態になるため(水分補給が必要)
●難聴・・・・質問と関係のない返答になるため(検査のうえ補聴器等)

【認知症の初期症状】

友人や知人の名前が思い出せない、物忘れが増える、疑い深くなる、ぼんやりしてやる気がない、怒りっぽくなる、金銭管理ができない。

専門医に相談していただければ、さまざまな方法での予防や治療が可能です。「記憶力、判断力に自信がなくなった」、「今の自分に違和感や不安感を抱いている」等の方は必ず受診して下さい。

※診察で認知症の疑いがあれば、原因を調べるために検査をします。検査は血液検査、X線CT、MRI、PET、SPECT等で脳内の血流量や脳の活動状況等を調べます。

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・アルツハイマー型認知症の症状

記憶することが難しい、 物を盗られたという妄想、 人物が誰だかわからなくなる、 徘徊する 物事の手順がわからなくなる、 まとまりのない話をする、 日時や場所がわからなくなる…等

アルツハイマー型認知症は、アミロイドβとタウタンパク質という物質が蓄積し、
脳神経細胞が死滅し、脳の萎縮等が進み症状がでます。
進行を遅らせる薬と、笑顔で安心感のある介護で症状を和らげます。
現在、遺伝子治療研究や治療薬研究が進んでいます。

・脳血管性認知症の症状

意欲がなくなる、 閉じこもりがちになる、 歩行に障害がでる、 感情を抑えられない、 手足のしびれ、 もの忘れ、 食べ物を飲み込むことがうまくできない…等

脳血管性認知症は、脳出血や脳梗塞などが主な原因で症状がでます。
脳のどこに障害があるかで症状に差があります。
無症候性脳梗塞(本人に自覚が無い小さな梗塞)にも注意が必要です。

・レビー小体型認知症の症状

大きい寝言、 便秘、 うつ症状、 汗の量が多い、 転びやすい
幻視 (虫や人がいるとさわぐ、壁に話しかける、空中に手を伸ばす、症状が突然現れては消える) …等 

脳のなかにレビー小体という物質が蓄積して症状がでます。
幻視などの症状を和らげる薬と、安心できる介護の組み合わせが必要です。

・特発性正常圧水頭症の症状

小刻みによちよち歩く、 すり足で歩く、 歩き方が不安定、 歩くとき方向を変えるのが難しい、 頻尿、 尿失禁、 集中力や意欲がない、 話をしても反応が悪い、 もの忘れ…等 

特発性正常圧水頭症は、脳室に脳脊髄液が必要以上にたまって、脳が圧迫され症状がでます。早期に治療を受けると認知症の症状を改善できる可能性が高い病気です。

・ピック病 前頭側頭型の症状

周囲に対する配慮ができない、 万引きをする、 徘徊する、 暴力を振るう、 大声で叫ぶ、 引きこもる、 同じ言葉や行動を繰り返す、 何事にもがまんできなくなる…等  

ピック病は、脳の前頭葉側頭葉に、タウタンパク質等が蓄積し、脳神経細胞が壊れ脳の萎縮等が進み症状がでます。働き盛りの若年期(55歳~65歳)にも多い様です、やさしい介護で、余計な刺激を与えない生活が必要です。

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** 高齢者の中には、いろいろな病気で多剤服用をしている方が多くみられます。

薬の種類や量が増えると、認知機能の低下を誘発するなど、副作用が出る可能性があります。多剤・多量服用をはじめてから、もの忘れが多くなったなど、脳に少しでも異常を感じたら副作用の可能性もありますので、掛かりつけの医師か、全国にある 認知症疾患医療センター 又は 地域包括支援センター にご相談下さい。

・薬の多剤・多量服用等での副作用により認知機能の低下を誘発する可能性がある薬剤

抗精神病薬,   抗うつ薬,  抗不安薬,  鎮静薬,  睡眠薬,  利尿薬,  

抗不整脈薬,   降圧薬,   過活動膀胱治療薬,  鎮痛薬,   抗アレルギー薬,  

抗ウイルス薬,  抗腫瘍薬,  抗喘息薬,   抗てんかん薬,  副腎皮質ステロイド 等

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認知症に関するご相談は、全国にある「認知症疾患医療センター」又は「地域包括支援センター」にご相談下さい。